決勝戦(平成22年5月16日 わかさスタジアム)
京都成章 000 000 010=1 府立工業 102 010 00x=4 【京】西野、澤田、吉井-柏木【府】西山-桑原 【本塁打】片山(京) 昂ぶらず、奢らず。 ここ数年、守本監督率いる府立工業野球部を見てきた率直な感想だ。 守本監督のベンチでの姿を観察していると、ほとんど表情が変わらない。エラーが出た時も、ファインプレーが出た時も、微妙な判定を下された時も、リードを許して最終回の攻撃を迎える時も、守本監督はその表情をほとんど顔に出さない。 そんな監督の性格は、やはり選手達に伝わるのだろうか。府立工の選手達は、表情が豊かになった他校の選手と比べると、あまり感情を表に出さないような気がする。今日の決勝戦も、序盤から好調な打線が爆発したが、ガッツポーズは一枚も撮影する事が出来なかった。 もちろん選手達に気合が入っていないわけではない。府立工の選手達は伝統的に闘争心があり、気持ちを強く持った選手が多いように思うが、その闘争心を内に秘めるというか、静かに燃える術を知っているような気がする。昂ぶらず、奢らず。まさにこの言葉がピッタリとくる。 京都で同じような雰囲気を持つチームといえば、末常監督率いる乙訓高校だろう。独特の雰囲気を持つ守本監督と末恒監督が京都教育大でチームメイトだったというのも何だか面白いし、準決勝、決勝と圧倒的な力を見せた府立工が最も苦しんだのが、準々決勝の乙訓戦だったというのも面白い。 最終回、エースの西山投手はそれまでと変わらない淡々としたピッチングで京都成章打線を抑え、春夏秋を通じて初めての優勝を飾った。 快挙達成にも、ウイニングボールを掴んだ木戸、エースの西山は少し顔をほころばせただけで、もちろんガッツポーズはない。 そんな府立工の選手達が笑顔をはじけさせたのは、閉会式終了後の記念撮影の時。教え子の晴れ姿に嬉しそうにカメラを向ける続木部長に、「ピースはOKですか?」と会心の笑顔を見せた。
by kyotobaseballclub
| 2010-05-22 01:32
| 平成22年京都府春季高校野球
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