びわこ成蹊スポーツ大は主力が教育実習で試合に出場できないハンデを全員でカバーする。ベンチの選手は大声で出場選手を鼓舞し、再三のピンチを気迫の守りで防いだ。
打線も8回表、内野安打3本を集めて2点を追加。4対1とリードを広げた。 しかしⅠ部昇格を目指す成美大も諦めない。8回、びわこ成蹊大・2番手の浦本を攻め、上柿のタイムリーで1点を返す。9回表、びわこ成蹊大は1点を追加するが、その裏、成美大は黒谷のタイムリーで2点差に追い上げ、更に二死1、2塁と同点のチャンスを作った。 この大ピンチを救ったのが、3番手で登板した山脇。2年前の夏の京都大会で北稜高校をベスト8に導いたサブマリンは、切れのいいスライダーで6番・田中をショートゴロに打ち取ってゲームセット。びわこ成蹊スポーツ大が1勝1敗のタイに持ち込んだ。 今日の試合はとにかくびわこ成蹊スポーツ大の気迫が目立った。 だが勝利を掴んだのは気迫の裏に隠された冷静な状況判断だったと思う。ヒット数は成美大の11安打に対し、びわこ成蹊大は7本。そのうちの4本が内野安打だった。成美大はスタメンのうち1年生が7人の若いチーム。成美大・先発の木村が下手投げでフォームが大きいと見るや積極的な走塁で相手にプレッシャーを掛ける。その攻めが4本の内野安打と、相手守備陣の4つのエラーを呼び込んだのだろう。 一方、成美大は、今日は経験の差を見せ付けられる形となったが、試合後の選手達の様子を見ていると、案外サバサバしている。若いチームだけに割り切りが早く、ショックを引きずらないかもしれない。 経験と気迫のびわこ成蹊スポーツ大がⅠ部残留を決めるか、若さと勢いの成美大がⅠ部昇格を果たすか、注目の第3戦は、7日、今日と同じ佛大園部グラウンドで行われる。 試合後、弁当を頬張る成美ナイン。 一方、びわこ成蹊スポーツ大は、高橋監督が「本当の勝負は明日だ」と選手達に気合を入れる。 平成22年京滋大学野球春季リーグ2回戦 6月7日 佛大園部グラウンド びわこ 001 000 121=5 H=7 E=2 成美大 100 000 011=3 H=11 E=4
by kyotobaseballclub
| 2010-06-07 00:21
| 京滋大学野球
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